「まあね、でも怒らせるとかなりヤバイね」


「へぇ、志水が言うんだから相当だね」


「くす、北条も結構言うようになってきたね」


志水は嬉しそうに笑っている。


「そうかも」


最近では真木と志水とはかなりうちとけることが出来てきている。


「お~い、利都ちゃんたちーはやく来ないと置いてくぞ~」


いつの間にか話に夢中で先輩たちからだいぶ遅れてしまっていた。


「ごめんなさい」


そう先輩に言ってから


「志水、急ご」


「そうだね、神代先輩が怒る前にね」


「まだひっぱるんだ?」


「さあ?♪」


そう笑顔で言って志水は先に走り出した。


それに続くように僕も先輩たちの元に向かって走った。


利都が伊織に追いつくとすぐに話しかけてきた。


「利都ちゃん、なんの話してたの?楽しそうだったね」


「そうかな?」


そう言いながらも確かに僕は楽しんでいた。


最近は穏やかな気分で過ごすことが多くなっていた。


「そう♪志水くんとばっかずるいな、オレとももっと仲良くしようよ」


笑顔で先輩がこんなこを言ってきても慣れたのか最近は動じなくなってきた。