「本当にごめんなさい」


「いいよ、わかってくれたんだから」


そして、また撫でられた。


今度はしっかり笑顔つきで。


「今日は利都ちゃんへろへろだからはやく休むんだよ」


「うん」


「あっ!でもちゃんとご飯を食べてからだからね」


「わかった」


いつもの先輩の雰囲気に戻った。


先輩は本当に優しすぎるね……


先輩を戒斗を見つけるのに役立つとか思った自分に今更罪悪感を感じるなんて……


今更人間じみた感情なんて要らないのに……


最近こんな考えの繰り返しだ……


答えなんてもうでている。


僕は先輩に優しくしてもらう資格なんて無い人間なんだ。


なのに先輩の側にいたいなんて……


大した人間だよね……僕は…


なんて浅ましいんだろう…


……ホントウニゴメンナサイ


「利都ちゃ~ん、はやく行くよー」


既に部屋の外に出ていた伊織に声をかけられた。


「ごめん、すぐ行くよ」


僕はこれからどうしたらいいんだろう……


わからないよ……


………利都