「そうだよ。兄さんと義姉さんが私の計画を邪魔しようとするからいけないんだよ」


「……じゃあ、利都はなんで!!!」


「あぁ。たまたま一緒にいたからね。泣き叫んで煩かったから、調度この子がお腹を空かせていたから餌にしたんだよ」


事も無げにいい放った。


その言葉であたしの中に強い憎しみが宿った。


力一杯叔父を睨み付けた。


「ふっ、面白い」


「お前は生かしておいてやろう」


ー私が憎いか?


「憎い!!」


何もできない自分への悔しさと、家族を失った悲しさで涙が出た。


「そうか…」


叔父は世間話をしているように軽い。


「私を退屈させるなよ」


「奈都は年のわりに賢いからな将来が楽しみだ」


「絶対殺してやる!!お前を……東条 戒斗を!!!」


―お前の成長楽しみにしているぞ―


「私のかわいい小鳥…」


笑いだけを残し、化け物と一緒に姿を消した。


それから近所の人が異変に気がついて事件が発覚した。


そしてあたしは、この事件の被害の全貌を知った。


殺されたのは


とうさま…北条 志貴


かあさま…北条 美那


北条 利都…