打ち明けは皆の試合が終わってからやることにして、この日はこれで解散になった。 自分の満足のいく走りができて、後悔は無い。 2年前のこの日とは違って、深海の中を自由に泳ぎ切った感じさえする。 けど、彼のことが気になった。 なんだか足掻く様な走りをしていた彼が。 だから家に帰るとすぐに海へ行った。 絶対に居ると確信して、真っ赤なサーフボードを持って向かう。