こうして迎えたのは予選1日目。

いわゆる地区大会。

きっと、1年生の自分だったら緊張のあまり何もできずに終わってるだろうけど、さすがに3年まで続けてきただけに、自分の走りに自信があった。

それに何よりも、応援してくれる仲間や後輩、先輩方がいる。

だから、こんなところで無様な格好を見せるわけにはいかないんだ。


この時、私はほとんど親との約束なんて覚えてなかった。


賞をとることより何より、自分の走りをすることだけに全神経を集中させていた。