“じゃあ、入学当日、あんなに冷たかったのは?” “あの時は、誰も信用できなかったから。中学の時にさ、体目当ての連中に追われたことあってね、その男、彼女いたんだ。そしたらさ、その女、私のこと恨んで次の日から嫌がらせ。友達もその女の味方しちゃってね・・・” “そっか。詩音もういいよ” そう言って由貴に抱き締められて、自分が泣いてることに気づいた。 “ごめん、ありがとう” “大丈夫だって。でっ、長谷川君とはどういう関係なの?”