“だって、写メ見てみなよ。詩音はともかく、彼、すっごく優しそうじゃん”


確かに。


彼は、今までに見たことないぐらい優しい顔をしている。


“・・・”


“絶対詩音のこと好きだって”


“ありえないよ。だってこの人、彼女いるもん。中学の時もとっかえひっかえだったし”


“ふーん。


それって、本命が手に入らないからじゃない?”


“えっ?”


由貴の予想外の言葉に、間抜けな声をだす。