驚いて振り返ると、あの人がいた。
しかも、その他にも、男子3人。

嘘…、もしかして今の見られた?顔が赤くなるのを感じて、思いっきり目を反らすと、気まずくて、由貴たちの応援へと急いだ。

ってか、タイミング悪すぎじゃない?

もちろん、由貴たちが負けるわけがない。


“おめでとう”


“んー、ありがとう。あー、詩音かわいい、食べちゃいたい”

“由貴、詩音はレズじゃないんだから、巻き込まないで”

“はぁー、私だってレズじゃないし。ちゃんと好きな男いるし。でも詩音、今みたいな顔、男の前でしちゃダメだよ?”


“それ言えてるー。ってか何、由貴は詩音のお母さん?”

“せめて、お姉ちゃんにしてくれない?”

“えー、由貴がお姉ちゃんじゃやだぁ”


この日も、いつものように、皆で笑った。