“そういえば、朝さぁ、由貴ってそっちの人かと思っちゃったんだよね…”


突然詩音が口を開いた。


“ひどっ”


“だって普通女の子の顎に指絡めないでしょ”


“うっ。……だって詩音可愛いんだもん”


“由貴のほうが可愛いじゃん”


私達はそんな、どうでもいい会話を楽しんだ。


ってか、詩音はけっこう言う。まぁ、だから楽しんだけど。


私はふと疑問に思ったことを口にした。


“詩音って、サーフィンどのくらいやってるの?”


“うーん、5歳ぐらいからかな?由貴もやってるの?”


“うん。まだ3年ぐらいだけどね”


“じゃあ、今度一緒にやろうね”


“うん”


本当は、もっと聞きたいことがあったけど、深入りはしなかった。いつか詩音が話してくれるまで待とうって。