“じゃあ、明日から部活行く?”


“えっ?”


“バレーやらないなら、陸上やろうよ”


“私、走るの遅いから…”


“大丈夫。これから3年あるんだから”


“そうね。貴女となら、部活も楽しそう。


改めて、私は桜木詩音。よろしくね”


“よろしく、詩音。
私は朝倉由貴。じゃあ、また明日”


私は詩音が心を開いてくれたことが、嬉しくて、思わず笑ってしまった。


“あっ、ねぇ。夕飯食べてく?せっかく来たんだし”


“いいの?”


“うん。だって由貴、信じてくれたじゃん”


そう言って笑った詩音が可愛いくて、思わず抱きしめた。


“うわぁ、やっぱり詩音可愛い”


結局この日、私は詩音と夕飯を食べた。