”学科は?” 言葉を濁すのなら、こちらから促すしかない。 “法学科に行こうと思うんだ。詩音は?” やはり彼の意志はしっかりとしていた。 彼は何を迷うのだろうか? “ホント?なら若桜大学は?私、そこの外国語学部志望なんだ” なんとなく、自分の意見を言えば、彼も素直になるだろうと思って言ってみた。 彼は目を見開いた。 .