あんなに遠かった彼が


今はすぐそばにいる。




あんなに遠かった視線があたしに向いてる。





「奏くん…。」





「ん?」





「好きぃ……。」





涙で世界がまた崩れてく。


それは前みたいに残酷にではなく。






「…俺も好きだ。」









そういって笑って、またキスをした。







END