「俺も、馬鹿だな。」




冬なのに照り付ける日差し。

俺への天罰のように。





「なんで、だろうな。」




そう言うと同時に、

屋上へのトビラが開いた。





「…柚………!」






「彼女なら帰ったよ。」



満面の笑み。


そこにいるのは柚姫じゃなかった。




俺が愛し続けた、香織。