純は取り敢えず、見よう見まねでヒッチハイクしようとしました。

しかし、このご時世。

見知らぬ少女がヒッチハイクしようとしても、怪しいので誰も純を乗せようとはしてくれません。

純はしかめっ面で言いました。

「……最近の若いモンは、心が冷めた奴ばっかやな」

お前も十分若いだろうが。

このままでは、兄にチーズケーキを買って貰うことが出来ません。

純は困り果てました。