温かい彰の腕の中


しっかり私を包んでくれてる。


私が居ていいの?


よくないんじゃない?



だって、バカだよ彰…



こんな心が腐ったみたいな私が好きだなんて


そんな私の為にこんな事までして



「彰はバカだよ。」



彰の腕の中私がそう言うと、彰は強く私を抱き締めてそっと言う。



「そうだな。」



涙が溢れる。


一番バカなのは私


人を傷付けて、大切な人を傷付けて

自分も傷ついてる。


自分が悪いのに

傷ついてる…。



なんてバカなんだろう…。



私がこうしてる間にも、私を抱き締めてくれてる彰もそう。


1人でさっきの出来事に、傷付いているだろう青野さんもそう



みんなを


私が傷付けたんだ。



ちゃんと謝らなきゃ…。



全部私が悪いんだから。