私は鍵をあけて部屋のドアを開いた。 「え?お前の部屋…ここ?」 「え?うん…。」 「まじかよ…」 八木哲也は頭をかきながら困ったようにいった。 「おお、なんか凄い豪華。」 私は1人でテンションが上がっていた。 「そりゃ、Sの寮だからなー」 八木哲也はキョロキョロと部屋を見回した。 「Sの寮?」 「ああ、他の芸能科や普通科は普通の寮だけど、Sだけは違うんだ。」 「へぇーーーすごいね。S。」 私は感心したように頷いた。 …じゃなくてっ