「か…香里?」
私はもうすでにきていた香里に話しかけた。
「香里…これどういう「触らないで、汚れる。」
腕にさわると、パンっと手を叩かれた。
「え…?香里?」
「もう私達、友達じゃないから。」
香里はそれだけ言い残して、他の女の子達の所にいった。
なんで?
どうして…?
昨日まで普通だったじゃん…
なんでいきなり…
私は溢れだしそうになる涙を必死にこらえた。
「芳川さん。」
そのとき、頭上で大好きだった人の声がした。
「ごめんね。芳川さん。僕は君をすきにならない。諦めて。」
まだ告白もなにもしてないのに…
クラス全員がいるなかで、ふられた。
私はたえきれなくなって、教室から走り出した。

