中学のころだった。
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「莉子、おはようっ。」
「あ、おはよう。香里(カオリ)」
「ねぇ聞いてっ昨日ね、村山先輩がっ。」
「はいはい。ノロケはもう聞き飽きた。」
「えーーー莉子ひどっΣ」
中学一年生。一学期はじめ、私は香里という友達もいて、普通に楽しく過ごしていた。
「てか、莉子さぁ、最近真北とはどうなの?」
それを聞かれた瞬間、私はボンッと顔が赤くなった気がした。
「な、なんにもないよっ。」
私は顔の前で手をぶんぶんふりながら答えた。
「なぁんだ、つまんないなぁ。」
香里は頬を膨らませながら自分の席へいった。