小さな恋の物語*.



バス停にあなたがいた。

あなた以外
誰もいなかった。

時計を見ると
午後6時を回っていた。

自分がそんなに
考え事をしていたことにも
驚いたし、

あなたがいたことにも
驚いた。


わたしに気づいたあなたは
ゆっくり近づいてきて

『好きです』

そう言って、
わたしに包みをくれた。