一番星

入学式以来俺は北条と春日原と過ごすことが多くなった。

そしてしだいに俺の表情に笑顔が戻る。


あれから3ヶ月。

俺は幼稚園の頃の俺に戻った。

でもそれは俺にとってはいいことでも叔父にとってはいいことではなかった。


「聖弥。
 叔父さんの部屋に来なさい。」

久々に会った叔父は俺をいきなり呼び出した。


「今日は用事があってお前の学校に行った。
 お前笑っていただろう。」

俺は叔父が言ってる意味が分からなかった。


「お前は一ノ宮の跡取りだ。
 笑うな。
 つけこまれるぞ。」

「・・・・・・叔父さん?」

「いいか?
 それだけだ。
 部屋に戻れ。」

呆然としている俺を叔父は部屋から追い出した。



「聖弥~!
 今日俺んちこねぇ?」

北条守からのお誘い。