pinkの階段

「で、あと何個?」

浩クンがキョロキョロしながら言う。


『3個・・・。』


ドサッ

浩クンがランドセルと荷物をおろす。


『浩クン?』

もしかして?
手伝ってくれるの?


「早く探さないと暗くなるぞ。」


『ぁ、うん・・・。』


そぅ言って私達は再び探し始めた。


『浩クン、よく私が判ったね・・・。』

背中合わせになる私達。


「教室に水筒忘れたから取りに戻って
 面倒だから近道して帰ろうと思ったら
 怜が見え・・・

 あった!!!」


浩クンの手にはビーズが1個。


私は満面の笑みをこぼした。