通学路になっている公園の片隅で
しゃがんでいる私を見つけられた。


広い公園内の通路ではなく
かなり離れた片隅。

もぅ30分以上もここにいるが
誰にも気付かれなかった。

なのに・・・。



「探し物?」


そぅ言って彼、本田浩輝は
私の横にしゃがんだ。


ドッキっとしたけど

『ぅん。
 コレなんだ・・・。』

私は手の中のビーズを見せた。


『帰りに有紀チャンとココで話してて
 その時に有紀チャンの
 このゴムが壊れちゃったの。』


学校帰りに友達の有紀チャンと公園の片隅で
座り込んでしゃべっていた。


そしてこのゴムを見せてもらった。