姫…麻帆は今日も派手にやってくれた。




2~3分前に
バケツの水を床一面に零した。



男子も女子も麻帆には疲れきってる。





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「比呂くん!ありがと」
「あぁ」




麻帆は笑顔で教室を後にした。





「比呂くん」
「んぁ?」
「なんで麻帆ちゃんなの?」
「なんのこと?」
「…彼女なんだよね」
「なんつぅの?ほっとけねぇじゃん?」
「…そっか」





それだけいうと名前も知らない女子は去った。




「お疲れ」
「どんくせぇな、麻帆は」
「そんな子の王子も大変だな」
「でも見てて飽きねぇし」




椅子に腰掛けて
俺の視線はまた…麻帆。