麻帆が早退して1週間が経つ。





「あ、比呂くん!今日はあたしも行く」
「俺も」



リオと健は笑って俺の横を歩く。





麻帆が早退した日の放課後。
俺は麻帆の家まで行った。



…だが、ドアは開けてくれなかった。





それから毎日通ってるんだけど、
いつも開けてくれない。




麻帆になにがあったのかさえわからない。






-麻帆の家前-



いつものようにチャイムを鳴らす。




やっぱり…
開くことはない。




「麻帆!!」




リオが大声で叫んだ。