今日も俺は彼女を見て口元を緩める。



俺以外の男子もチラチラと
彼女に視線を向ける。





「今日も派手にやっちゃってるね」
「…ふっ」
「助けてやらねぇの?王子だろ?」
「…あいつだけのな」




俺は椅子から立ち上がり、
彼女に近寄った。





「…ぁ…比呂くん」
「手伝ってやろうか?」
「ホントっ!?ありがと!」
「いいえ」





この俺がこんなことするなんて…。
廊下にも人寄ってきてんじゃん。