アリス狂想曲



私が黙っていると、彼が口を開いた。


「……信じられない、か」


その言葉にグッと胸が締め付けられたような気がした。
少し冷めた目。


「ううん、大丈夫。どうせ何もわからないもの…あなたといた方が安全だと思う」

「…、そうか。」


予想外だったのだろうか。一瞬目を見開いた彼は、少し優しそうな顔をしていた。


「アリス、ここから抜け出そう」