思い出の腕(、温もりが)






ねぇいつか今日のような
幸せな日々も
全部思い出にしなきゃ
いけない日がくるのかな

もし もしも別れたら
君とのこと
全部心の奥に
閉じ込めないといけないのかな


でも思い出になったものは
もう現実の世界に
居ることは出来ない。

でもかけがえのない
大切なものになるよね?

決して忘れることの
出来ない過去になる

でも、過去のものに
なってしまった瞬間
僕はどうするだろう


誰の手も借りず
立ち上がれる?
笑っていられる?
絶対無理だと想う。

たとえ立ち上がっても
心の行き場所は見当たらない

誰かが手を差し伸べてくれても
どんなに優しくされても
心の傷は癒えないだろう


暗闇の中を歩き回って
やっとの思いで
見つけた微かな光

色も何も見えない。
暗い色の世界。
目の前にあるものの
暖かさも感じられずに

呼吸をするのも忘れて
変えることの出来ない
運命の経過を
ただ見てるだけ

でも本当は
色も暖かい温もりも
そこにはあったんだ
その色を見ようとしないで
ただ現実から目を
逸らしていただけ

温もりだってあったんだ。
確かに目の前に。

手を伸ばしても
何も触れることが
出来なかったのは

手を伸ばした
その先にあったものは
過去だから

現実を見ればほら
違う光が見えたよ。

その先には
自分の求めている
確かなものがある。

自分はその光を
その眩しい光を

見つけることは出来るかな

きっと君を、君との過去を
思い出と言う名の
心にしまえたら

この光の外に出て
僕を忘れた君に
もう一度、
会いに行くよ。

たとえそれが
許されないことでも。

あたしは今を愛しながら
現実から目を背けずに

暖かい腕の中を探して
生きていくよ。

そして包んだ腕の中が
君であるように。

君が包んだ人が
僕であるように




(、ほら!こんなにも近くに)