「良かった」
あたしは視線をあげて、片岡君の表情を見た
ほっと安心したように息を吐き出すと、ガムシロをアイスティーに入れている
紅い液体の中で、ガムシロがモヤモヤと動き、下に落ちていくのが見えた
「寺島君がバイトとしてとんかつ屋に来る前から知ってました…ていうか、目をつけてたって言ったほうが合ってるかもしれないですね」
片岡君はアイスティーとガムシロをストローで混ぜながら、口を開いた
静かな口調で、あたしに説明してくれた
「寺島君や彼の友人たちは素行が悪い…て僕たちが言える立場じゃないですけど、僕らから見ても悪いって思えるような人たちでした。僕たちを挑発しているかと思えば、逃げて…対等に張ってくるなら、僕らも対応の仕様があるんですけどね。逃げるから、追えなくなる。まあ、昨日の一件でしばらくは大人しくなると思いますけど」
片岡君は言い終わると、ストローを退かして、アイスティーのグラスに口をつけて一気に飲み干してしまった
相当、喉が渇いてたんだね
「それとあいつらが言ったこと、気にしないでください」
「え?」
あたしは首を傾げた
「透理たちの言葉です」
「言葉?」
「あ…だから、その…」
片岡君の顔が、真っ赤になっていく
アイスティーの紅い色で、顔が染まってしまったの?と、思うくらい、片岡君の皮膚という皮膚が赤くなっていった
あたしは視線をあげて、片岡君の表情を見た
ほっと安心したように息を吐き出すと、ガムシロをアイスティーに入れている
紅い液体の中で、ガムシロがモヤモヤと動き、下に落ちていくのが見えた
「寺島君がバイトとしてとんかつ屋に来る前から知ってました…ていうか、目をつけてたって言ったほうが合ってるかもしれないですね」
片岡君はアイスティーとガムシロをストローで混ぜながら、口を開いた
静かな口調で、あたしに説明してくれた
「寺島君や彼の友人たちは素行が悪い…て僕たちが言える立場じゃないですけど、僕らから見ても悪いって思えるような人たちでした。僕たちを挑発しているかと思えば、逃げて…対等に張ってくるなら、僕らも対応の仕様があるんですけどね。逃げるから、追えなくなる。まあ、昨日の一件でしばらくは大人しくなると思いますけど」
片岡君は言い終わると、ストローを退かして、アイスティーのグラスに口をつけて一気に飲み干してしまった
相当、喉が渇いてたんだね
「それとあいつらが言ったこと、気にしないでください」
「え?」
あたしは首を傾げた
「透理たちの言葉です」
「言葉?」
「あ…だから、その…」
片岡君の顔が、真っ赤になっていく
アイスティーの紅い色で、顔が染まってしまったの?と、思うくらい、片岡君の皮膚という皮膚が赤くなっていった

