「えー、茉莉、こわぁーい」
茉莉が可愛い声を出して、寺島君の腕に絡みついた
あたしも怖いんですけど?
あー、昨日から最低な運命は続いているのかな?
好きでもない人と付き合うことになったり、暴走族に追われたり…
昨日より、運勢が降下している気がする
昨日、どん底に落ちたと思ったんだけど…こうなるとヒールが折れたのって可愛い不幸な出来事に思えてくるから不思議だよね
あたしはドアポケットをぎゅうっと両手で握りしめた
怖い…
どうしてこんな車に乗ってしまったのだろう
後悔が、胸を突き刺す
何がなんでも、家に帰ってしまえば良かった
片岡君に、助けてもらえば良かった
何十台ものバイクが、どんどんと車のまわりを囲んでいく
耳の鼓膜が破けてしまうんじゃないかってくらいバイクのエンジン音に包まれる
「望ぅ、マジ…やべえ! なんかいつもと違くねえ?」
「加藤もそう思ったか? 今日の赤族はしつこいよな…。いつもなら逃げだせば、追ってこねえのに」
えっ?
あたしは眉間に力を入れる
どういうこと?
今日はいつもと違うの?
茉莉が可愛い声を出して、寺島君の腕に絡みついた
あたしも怖いんですけど?
あー、昨日から最低な運命は続いているのかな?
好きでもない人と付き合うことになったり、暴走族に追われたり…
昨日より、運勢が降下している気がする
昨日、どん底に落ちたと思ったんだけど…こうなるとヒールが折れたのって可愛い不幸な出来事に思えてくるから不思議だよね
あたしはドアポケットをぎゅうっと両手で握りしめた
怖い…
どうしてこんな車に乗ってしまったのだろう
後悔が、胸を突き刺す
何がなんでも、家に帰ってしまえば良かった
片岡君に、助けてもらえば良かった
何十台ものバイクが、どんどんと車のまわりを囲んでいく
耳の鼓膜が破けてしまうんじゃないかってくらいバイクのエンジン音に包まれる
「望ぅ、マジ…やべえ! なんかいつもと違くねえ?」
「加藤もそう思ったか? 今日の赤族はしつこいよな…。いつもなら逃げだせば、追ってこねえのに」
えっ?
あたしは眉間に力を入れる
どういうこと?
今日はいつもと違うの?

