真面目なあたしは悪MANに恋をする

―マサside―


朝、カーテンからの日差しを感じて俺は瞼を持ち上げた

あ…俺、寝てたんだ

腕の中で、茉莉がぐっすりと眠っている

ぎゅっと少し腕に力を入れて、抱きしめると茉莉の頭にキスを落とした

なんで昨日は、あんなに怒ってしまったのだろう

『付き合ってない』なんて言って、強がってしまった

好きなのに、毎日会いたいくらい茉莉を離したくないのに

それを知られるのが怖いのか?

恥ずかしのか?

俺は、茉莉の前で好きじゃないフリをしてしまう

違う、違うんだよ、茉莉

俺は、茉莉が好きだよ

付き合ってるって思ってる

茉莉と恋愛している

俺は茉莉がいいんだ…茉莉以外は欲しくない

裸のまま、俺は起き上がると携帯を探した

今、何時だろう

きょろきょろとあたりを見回してから、茉莉の携帯を見つけた

時間だけを確認するつもりで、手を伸ばし、液晶を見つめる

着信1件? メールも?

見ちゃいけない…とは頭の片隅で思っていても、気持ちは止められなかった

指が動く

着信履歴に残っていた名前とメールの送信者は同じ相手だった

『深山茂』

どう見ても、これは男だろ