真面目なあたしは悪MANに恋をする

「私が嫌なの。もうっ、いいから離してよ」

私は、マサから離れると大股でユニットバスに向かった

マサと同じ布団で寝るのに、煙草の臭いをさせてるなんて嫌だよ

臭いままなんて、絶対に嫌

崩れた化粧のままなんて、嫌なのよ

ずるいよね…あんなに苛ついていたのに、同じ布団の中にマサが入ってきてくれただけで、もう許してる

苛々していた気持ちが消えて、ドキドキしている

抱きしめられて、その先を期待している自分がいる

マサが怒って不機嫌になのに、どうしてマサは自分のアパートに帰らないのだろう

一度は帰るって言っておきながら、私と一緒に寝ようとするの?

付き合ってないって言ってるのに、同じ布団に入ってくるの?

わけがわからない

私は、マサにとってどんな存在なのだろう?

健太郎みたいに、誰かのかわり?

マサも、健太郎みたいに誰か忘れらなれい女性がいるの?

マサの隣を開けておいてくれてるのに、私はマサの彼女じゃない

じゃあ、マサの彼女になる人はどんな人なの?

熱いシャワーを出すと、私は頭からかぶった

何も考えたくないのに、考えてしまう

不安は嫌い

一人だって気がしてきて、怖くなる

孤独が嫌で、新しい自分の場所を見つけようとした

でも結局、マサに甘える自分が情けない