あたしは自分の部屋に戻ると、鞄の中から携帯を漁った
メールが一件、届いていた
あたしはベッドに座ると、メールを開く
『タイトル:ごめん』
送信者は片岡君だった
『葉南さんのお母さんが、鈴木先生だとは思わなかったよ。ちょっと驚いた。鈴木先生は中2のときに隣の担任だった。僕の亡くなった友人の担任だったんだ。屋上から友人が落ちた事件のことは知ってる。だから余計、怒ったのかも。ごめんね。僕のせいで、二人に亀裂が入らないといいんだけど』
片岡君……
ほら、片岡君は悪い人じゃない
気にしてメールまでくれた
悪い人っていうのは、寺島君みたいな人のことを言うんだよ
嘘の生活で、自分を大きく見せて、女性をだます
悪ぶって見せて、本当は弱くて女性も守れずにさっさと逃げてしまう男を悪い人って言うんじゃない?
過去の過ちだけで、今も同じことをしてるなんて思うほうが間違ってる
片岡君の今をきちんと見てよ
『タイトル:こっちこそごめん』
あたしは片岡君に返事のメールを打った
『お母さんに、「どこで育て方を間違えたのかしら」って言われちゃった。片岡君が悪いわけじゃないよ。お母さんが片岡君を知らないだけだと思うから。片岡君を知ってもらって、交際を認めてもらいたいよ。あたし、片岡君と離れたくない』
『タイトル:ありがとう』
『僕も葉南さんと離れたくないよ。ずっと一緒にいたい。でも無理しないで。僕の過ちは簡単に拭い去れるものじゃないと思ってるから』
ほら、お母さん…このメールを読んでよ!
片岡君は罪の重さをわかってる
片岡君一人の責任じゃないのに、背中に背負って生きてるんだよ
わかってよ
メールが一件、届いていた
あたしはベッドに座ると、メールを開く
『タイトル:ごめん』
送信者は片岡君だった
『葉南さんのお母さんが、鈴木先生だとは思わなかったよ。ちょっと驚いた。鈴木先生は中2のときに隣の担任だった。僕の亡くなった友人の担任だったんだ。屋上から友人が落ちた事件のことは知ってる。だから余計、怒ったのかも。ごめんね。僕のせいで、二人に亀裂が入らないといいんだけど』
片岡君……
ほら、片岡君は悪い人じゃない
気にしてメールまでくれた
悪い人っていうのは、寺島君みたいな人のことを言うんだよ
嘘の生活で、自分を大きく見せて、女性をだます
悪ぶって見せて、本当は弱くて女性も守れずにさっさと逃げてしまう男を悪い人って言うんじゃない?
過去の過ちだけで、今も同じことをしてるなんて思うほうが間違ってる
片岡君の今をきちんと見てよ
『タイトル:こっちこそごめん』
あたしは片岡君に返事のメールを打った
『お母さんに、「どこで育て方を間違えたのかしら」って言われちゃった。片岡君が悪いわけじゃないよ。お母さんが片岡君を知らないだけだと思うから。片岡君を知ってもらって、交際を認めてもらいたいよ。あたし、片岡君と離れたくない』
『タイトル:ありがとう』
『僕も葉南さんと離れたくないよ。ずっと一緒にいたい。でも無理しないで。僕の過ちは簡単に拭い去れるものじゃないと思ってるから』
ほら、お母さん…このメールを読んでよ!
片岡君は罪の重さをわかってる
片岡君一人の責任じゃないのに、背中に背負って生きてるんだよ
わかってよ

