授業と授業の合間に、あたしはトイレに行った
その帰り途中の階段で、茉莉が腕を組んで怖い顔をして立っていた
「なんかいいことあった? 授業中に、あんたたちがクスクス笑ってて、煩いんだけど?」
「あ、ごめん」
あたしは素直に謝った
茉莉は白いセーターに、ピンクのひらひらしたスカートをはいて、ヒールの高いブーツを履いている
清楚なお嬢様風な服装で、細い足を前に出して、あたしの前で仁王立ちした
「あんたの存在自体が邪魔なのよ。どっか行ってよ。あなたのせいで、私の身体がキズものになったのよ。冬休み中に、堕ろして短大に支障がないようにして、誰にもバレないようにって…寺島君からは全く連絡が来ないし、踏んだり蹴ったりの最中に…あなたは幸せそうな顔をしてヘラヘラして短大の同じ教室にいるかと思うだけで、イライラするのよっ」
そんなこと言われたって、八当たりだよ
「中絶するとね…一週間も自宅安静にしてないといけないのよ。痛かった。心も身体もボロボロだわ。お金だって、全部自分で負担して…誰にも頼れない私の気持ちなんて、わからないでしょ?」
きちんと避妊しなかった茉莉がいけないんじゃない
それをあたしのせいにして、寺島君から連絡が来ないのもあたしのせいだって言いたいんでしょ?
その帰り途中の階段で、茉莉が腕を組んで怖い顔をして立っていた
「なんかいいことあった? 授業中に、あんたたちがクスクス笑ってて、煩いんだけど?」
「あ、ごめん」
あたしは素直に謝った
茉莉は白いセーターに、ピンクのひらひらしたスカートをはいて、ヒールの高いブーツを履いている
清楚なお嬢様風な服装で、細い足を前に出して、あたしの前で仁王立ちした
「あんたの存在自体が邪魔なのよ。どっか行ってよ。あなたのせいで、私の身体がキズものになったのよ。冬休み中に、堕ろして短大に支障がないようにして、誰にもバレないようにって…寺島君からは全く連絡が来ないし、踏んだり蹴ったりの最中に…あなたは幸せそうな顔をしてヘラヘラして短大の同じ教室にいるかと思うだけで、イライラするのよっ」
そんなこと言われたって、八当たりだよ
「中絶するとね…一週間も自宅安静にしてないといけないのよ。痛かった。心も身体もボロボロだわ。お金だって、全部自分で負担して…誰にも頼れない私の気持ちなんて、わからないでしょ?」
きちんと避妊しなかった茉莉がいけないんじゃない
それをあたしのせいにして、寺島君から連絡が来ないのもあたしのせいだって言いたいんでしょ?

