「あたしが馬鹿だったなあって。寺島君の『嘘』を『真実』だと思って、格好良いって思ってた。夢を追けて、努力して、さらにバイトも。頑張ってる姿が、輝いて見えてた。でもそれは『真実』じゃなかった。悔しいって思う前に、それに気付けなった自分が、馬鹿らしくて情けなくなる」
「無理だろ。あいつらは嘘をついて女を騙す。玩具になりそうな女のタイプを臭いで嗅ぎ分けられるヤツらだ。僕は、葉南さんがあいつに騙されなくて、良かったって心の底から思ってるんだ」
「ありがとう。あたし、片岡君がいなかったら、騙されたよ」
あたしは肩を竦めた
片岡君は、頬を赤くするとぷいっと横を向いてしまった
「僕は何もしてない」
「助けてくれた」
「怖がらせてしまった」
「ううん、あたしを守ってくれた。王子様みたいだったよ」
あたしの言葉に、そっぽを向いてる片岡君の首筋が真っ赤になるのがわかった
片岡君はスッと立ち上がると、3歩ほど前に足を出す
あたしに背を向けたまま、じっと身体を固めていた
「無理だろ。あいつらは嘘をついて女を騙す。玩具になりそうな女のタイプを臭いで嗅ぎ分けられるヤツらだ。僕は、葉南さんがあいつに騙されなくて、良かったって心の底から思ってるんだ」
「ありがとう。あたし、片岡君がいなかったら、騙されたよ」
あたしは肩を竦めた
片岡君は、頬を赤くするとぷいっと横を向いてしまった
「僕は何もしてない」
「助けてくれた」
「怖がらせてしまった」
「ううん、あたしを守ってくれた。王子様みたいだったよ」
あたしの言葉に、そっぽを向いてる片岡君の首筋が真っ赤になるのがわかった
片岡君はスッと立ち上がると、3歩ほど前に足を出す
あたしに背を向けたまま、じっと身体を固めていた

