「寺島から見たら、茉莉って子は玩具にしか過ぎないんだよ。軽く遊んで、飽きたら捨てる。もしくは妊娠したら、音信不通になって姿を消す。だから、茉莉って子はもう寺島から連絡が来ることもないよ。来たとしても一回だけ。茉莉って子から、妊娠の話をされたら、もうアウトだね。完全に捨てられるよ」
「えっ?」
「ついでに言っておくけど、寺島がサッカーをやってるのだって嘘だよ。プロなんて目指してない。あいつは大学に行けなかったただの専門学生だよ」
片岡君が冷たく言い放った
サッカーも嘘?
プロを目指して、専門に通いながらプロチームの二軍で頑張ってるって話を聞いたよ?
夢に向かって頑張ってるんだって、尊敬してたのに
あれも嘘だったんだ
寺島君の真実って、どこにあるんだろう?
あたしは嘘の部分を見て、惚れたんだ
そして今、やっと寺島君の嘘を知った
「…なんか、馬鹿みたい」
ぼそっと呟いた
肩の力が一気に抜けて、ベンチの全体重を預けた
「そうだよ、あいつらは馬鹿だ」
「違うよ」
あたしは少しだけ首を左右に振った
感情だけが高ぶり、行き場のない思いが涙なって目が零れていく
「えっ?」
「ついでに言っておくけど、寺島がサッカーをやってるのだって嘘だよ。プロなんて目指してない。あいつは大学に行けなかったただの専門学生だよ」
片岡君が冷たく言い放った
サッカーも嘘?
プロを目指して、専門に通いながらプロチームの二軍で頑張ってるって話を聞いたよ?
夢に向かって頑張ってるんだって、尊敬してたのに
あれも嘘だったんだ
寺島君の真実って、どこにあるんだろう?
あたしは嘘の部分を見て、惚れたんだ
そして今、やっと寺島君の嘘を知った
「…なんか、馬鹿みたい」
ぼそっと呟いた
肩の力が一気に抜けて、ベンチの全体重を預けた
「そうだよ、あいつらは馬鹿だ」
「違うよ」
あたしは少しだけ首を左右に振った
感情だけが高ぶり、行き場のない思いが涙なって目が零れていく

