最低な君が好き!

校門。






「おっ!
由魅ー!愛ー!」





「早くー!」







門の前で、
ナミと麻由が叫んでいた。













『・・・・本当に
言わないでいい?』











あたしは、
小声で愛に言った。













「うん。
大丈夫だよ」















『わかった・・・・・・・・・・。
ナミー!麻由ー!
ごめーん!』







「アハハ!
いいよー!」













いつも通りのナミの笑顔に、
胸が締め付けられた。


























帰り道。





「それでー、
明日またデートなんだぁ♪」








「いいねー。
ラブラブじゃーん。」











いつものように、
喋り役のナミ。
その話に相槌を打つ、麻由。












いつもなら、
あたしもナミと一緒に喋り役をするけど、
今日は気分がのらない。

























(そうだ!)






あたしの頭の上で、
電球が光った。