目を開けると、薄暗いベッドにポツンと一人だけだった。




きょろきょろと彼の姿を探すと、あけっぱなしのドアの向こうから光が差し込んでいて



カチャン と、カップか何かの擦れ合う音が聞こえる。




素肌に直接触れる布団が、あたしを何だか落ち着かなくさせて


いそいそと、下着を身に付け バスローブを羽織った。



「大和…」


「さな。起きたの?」


彼は、上半身が裸のままソファーに深く座り

優雅に足を組みながら何かを飲んでいて!!


その爽やかな笑みはまるで英国紳士の様ッ

…裸だけどネ★!!


「何やってんの?

ムダにフェロモン振り撒かないでくれる?」

引き締まった身体に目が釘付けになる…



「こっちにおいで」



…話も通じないとなると、本当に英国紳士なのかッ!?(身分の違いによる見解の相違



それでも、目線は下に向けて 彼の隣に腰を下ろす。


「何か飲む?」


「同じもので良いよ」



気をつかってくれているのだろうか。


…あんなに激しかったせいで気を失ってしまったのだ。


当たり前と言えば当たり前だ。