「なんか、忙しくって。ちゃんとさなを誘えてなかったんだよな…。
ごめん。
…だから薫さんとパーティーに行ったんだろ?」
「…だって…そんなこと、知らなかったから…ッ」
悪いのはあたしだ。
勝手に勘違いをして
勝手に忘れているんだと思いこんで
反抗するように逃げたのだから。
「謝るのはあたしの方だよ…ごめんね…」
ぽろぽろッ
刺繍が施されたソファーに、涙でシミをつくる。
「何で泣くんだよ…。
…なぁ、プレゼント、無いけど
許してくれる?」
コクコク と頭を上下に動かす。
そんなの当たり前じゃない。
こんなにフンパツしてくれたんだもの。
あたしは涙を拭くと、
こっそりバックに忍ばせておいたものを取り出して、彼に渡してあげた。
「何コレ?」
「…プレゼント。ポストにでも入れとこうと思って、持ってきてたの」
何とも情けないサンタだ。
だけど彼は、
「開けて良い?」
ぱぁ…っ と花が咲いたような、満開の笑みを浮かべて喜んでくれる。


