頭を深く下げ、そして カナトの顔を見ることなく部屋を飛び出す。 今すぐ逢いたい… 君に… 大和に…!! ……あたしが飛び出して行ったあと しん とする部屋に響いた言葉… 「惹かれていたのにな…」 そっと唇に触れる彼の その寂しげな声を、表情を あたしは知らない。