*SWEET LESSON*









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「で。ここまで連れて来て、本当に雑用を押し付けるとは…何考えてんですか?」



生徒に配るためのプリントをホチキスで留める。


ただそれだけの仕事を なぜあたしが。


しかも、本来ならそれをやるべきはずの人はコーヒーなんか飲みながら あろうことかベッドでくつろいで居やがる。



「別に?ただ、仕事を手伝ってもらってるだけだろ。さっきだってそう言ったの、聞いてただろう」



…言い返したい。



”手伝ってもらってる”んじゃなくて ”押し付けてる”んだろう と。



「あーそーですか」



結局その思いは口の中でごにょごにょと言うに留まったが。



早く終わらせて職員室に帰ろう。



雑にバチバチと紙を留める。




「丁寧にやんないとやり直しだからなー」



じゃあテメェがやれよ!!



とは思いつつも、やっぱりあたしは言葉に出来ない。




究極のお人よしなのか、それとも臆病なだけなのか。