ちくちくと優しい痛みを感じながら



「だけどッ…みんなに幸せになって欲しいんだもんっ」


って訴える。


だけどッ


「……他人の心配してる場合か?鏡見てみろ」


顔を上げた大和がニヤリとしながら、クローゼットの横にある姿見を指差した。



「え…な…何したのっ!?」


状態を起こして、小走りで鏡の前に立ったらッ



「何コレぇぇぇ!!!?」



首筋に、器用に付けられた無数の紅い痣。その全てが小さなハート型になっていてッ




「どうしてくれるのさッ!!学校でどう説明すればいいのっ」


涙目で訴えてみるけど…


「説明しなきゃいいだろ」



なんてケロッとした顔で言いのけられて


あたしの頭は爆発寸前だ!!!




「俺のシルシ♪」



憤死しそうなあたしの傍で浮かれる大和。



明日が…怖いッ!!!!!!