クマを抱きしめたまま、横になろうとした時。


コンコン



「…はい?」



ノックの後、看護婦さんが部屋に入ってきた…んだけど。




「真希!?」



「はぁい★」



腰に手を当てて、外人風に明るく挨拶なんかされちゃったけどッ


「ここって真希の病院なのッ!?」



「あたしのって訳じゃないけど。

まぁ、言っちゃえばそんなもんかなッ。いずれはここを乗っ取ってしまうかもしれないんですからーー!!」



…何かテンション高めだネ☆


「大和君が気絶したあんた抱えてきた時は焦ったわよー。

幸い呼吸はしてたし、怪我と言えば背中の打撲だけだったから」



「背中…?」



「うん。棒状のものに背中打ちつけたんでしょ?横に長く痣が出来てたから」



…そう言えば、屋上の手すりに押しつけられたんだった。



思い出してしまったら、何だか首が締め付けられているような感覚になってしまって


思わず喉元をさすった。




「そうだ。大和は…?」




あたしを運んで来たなら、近くに居る筈だ。