「今日は出かけてる」


ニヤリ。口角をわざとらしく持ち上げる。


「…確信犯」

「俺は確信してない事を実行するなんて、無謀な事はしない」



くちゅッ


卑猥な音をたてて指先を舐めとる仕草に、顔が熱くなる。



いよいよブラのホックに手がかかったのを感じ、甘美に酔いしれるのを覚悟して瞳を閉じた。




――――――だが。






ピンポーン




「ふぇ?」


「……気にしないで…」



ピンポーン…


「や、でも…」


ピンポンピンポンピンポンピンポン…


「だあああああっ!!!」


耳障りな音に我慢が出来なくなったのか、堪らず大和が起きあがった。



「誰だ!この俺様に玄関まで迎えに来いというのかッ!?この状態でッ!!!!」



「……そう言うのは言わなくていいから。


あたしが行ってくるから、落ち着いたら出ておいで」




服を整えて。



インターフォンで確認をしないまま玄関を開けると…




「やあ☆お取り込み中申し訳ないね」



そこには、怖い位の笑顔を浮かべた


「国枝君…!?」


彼が立っていたのだった。