その日、あたしのケータイが鳴る事はなかった。 深夜、なんだか目が覚めてしまって。 ふと見た窓の外。 …大和の部屋に明かりが付いているのを見つけてしまった。 帰ってきてるなら、メールくらいくれたっていいじゃん… 思ってみても、ケータイは鳴らない。 その理由を知るのは、月曜日の授業の時だなんて。 しかも、伊集院さんに深く関わっているなんて。 この時のあたしには 考え付くはずもなかったのだった。