------------



「それでッ!?その子は本当に大和君を狙ってるわけぇ!?」


バンッ!!


テーブルを力いっぱい叩き、大声だけでなく

口の中身までこちらに飛ばしてくるのは勿論。


「薫ちゃん、汚い!!!」


目をうるうるさせたオカマだった。



今日は日曜。

頼みたい事があるから と、朝早くから電話がかかってきて。


そして朝ごはんには遅く、昼ごはんにはちょっと早い時間に食事を取っているのだった。



テーブルの上に飛び散った米粒を、紙ナプキンで取り除きながら話を続ける。


「…本気みたいだよ?あと取り巻きの子も大和を狙ってるっぽいし…」


バンッ!!


再び叩きつけられた手。


「あんたは何でそんなに冷静なわけ!?」


「ちょ…他の人たちに迷惑だから…」


ランチタイムにはまだ早いと言っても、日曜で店内は結構な人数で溢れ返っている。


「良いのよ他の人間の事なんかッ!」


おいおい…


何故薫ちゃんがそんなに興奮してるのかな。



「だって、共学になるって話きいたときから覚悟してた事だし。

中学じゃ今以上に騒がれてたらしいからさー。耐性がついたというか…」