シーンとする教室内。


原因を作った彼は慌てふためきながら「俺のせい?」とみんなに聞きまくっていた。


あたしは大和の席の前に立ったまま 俯き、動かない彼女のもとに行き



「伊集院さん…?大丈夫?」


とそっと尋ねた。



きっと彼女はこんな自己中心的な男に会った事はないだろう。


それ故にこうして動けなくなるくらいのショックを…


「……み…です」



ん?



「何?伊集院さ…!!!」



拍子抜けしてしまった。


彼女がバッと顔を上げたのだが



その顔は真っ赤に染まり、至極の笑みを浮かべていたのだ。



そして、更に頭を悩ませる事となる一言があたしに直撃するのだった。





「私、田原君に



恋 したみたいです………!!!!!」






なんだとぉぉぉぉおおおおおお!!!!???