「………とりあえず、弁当食おうぜ」



「…ッは!?」





なにさなにさッ!!今どういう状況下に置かれているか分かってんのか!?



「だって俺朝飯食ってないし。腹減った」


「あ、俺もー♪」


言いながらお弁当の包みを開け始めた大和。



それを恨めしそうな顔で見ていた柳瀬さんは、クルリとこちらを振り返り


「俺のは?」



と尋ねてくる。




だ…ダメだ…耐えられない…!!



「こんの…呑気ヤローどもがぁぁ!!!!」



手当たり次第(いや、壊れないものを選んで)に物を投げつけてやる。……壁に。




「あたしがっ……どういう……思いでッ……怯えてるのか……分かってないのかよッ!!」



計五個のクッションとヌイグルミが犠牲になってくれた。