”赤いバラを持って 会いに行くよ





            Y”






「!!ま…まさか…ッ」



「きっと、そうだと思う」




鮮明に頭の中に蘇ってきたあの手紙の内容。



そうか。



このバラはあたしへ向けていたのか…



「何何?全然話が見えないんですけどー」




事情を知らない柳瀬さん一人だけが呑気でいるよ…。



「……仕掛けてきたな……やっと」



「え……」




不敵な笑みを作る大和



ただただ怯えるあたし



ワイドショーを見ている柳瀬さん






この三人でどうにかできる問題なのだろうか?



不安になりながらも



“Y”の正体を暴く為に、静かにあたし達は動き始めるのだった…。