「癪だけど、あの男に頼る以外 今は良い方法が思いつかないんだ。
俺が堂々と守ってやれないから…。ムカつくけどそれしかない」
「…警察に言ったら?」
「…あんまり意味ないと思うけど。家の周りのパトロールを増やす程度しか警察はしてくれないから」
…大和がそう言うなら、本当にその方法しかないのかもしれない。
仕方がない。柳瀬さんに頼むか…。
「あ、あとさ。俺ちょっと忙しくなりそうだからあんまり会えない」
「えーーーー!!?昨日は“俺の側に居ろ”とか何とか言ってたくせにッ!!!薄情者ーーーーー!!!」
「ごめん」
じゃあ学校で
そうクールに言い残して、さっさと家の中へと入って行ってしまった…。
酷い。
酷過ぎるよ少年!!
あたしは半ベソをかきながら家の中へと戻ったのだった。


