彼は汚いものを触る時のように、右手でつまみ
眉間にしわを寄せながら表と裏を見てから中の紙を取り出した。
そして、もっと深くなるしわ。
「何何ッ!?なんて書いてあったの?」
見せて
とその紙を奪い取って、文面を見たのだけれども…。
『昨日一緒に居たのは、お隣の男の子だね?
やっぱり君は間違っている…。選ぶ相手を、そんなに安易に決めていいのか?
君の側に、もっと君を大切に思う男が居るじゃないか。
こんなに君を愛しているのに…
気付かないなら、分らせてやるまでだ。
近々
君に会いに行くよ。
赤いバラを持って…。
Y』


